
夏や秋の夕方、空に光がピカッと光ったかと思うと、「ゴロゴロゴロ〜!」と大きな音が響きます。
ちょっと怖いけれど、気になる雷。どうしてあんなふうに長くゴロゴロと響くのでしょうか?
雷の音の正体は?
雷の音は「空気が一気に膨らんで起こる音」です。
雷の電気はとても強く、周りの空気を一瞬で数千度にも熱します。
すると、空気が「ドーン!」と急に膨らみ、その衝撃が音になって私たちの耳に届くのです。
なぜ長く響くの?
雷はひとつの場所で光るだけではなく、雲の中や地面に向かって広い範囲で光ります。
そのため、近くの音はすぐに聞こえ、遠くの音は少し遅れて届きます。
この“時間差”があるので、「ドーン!」ではなく「ゴロゴロゴロ〜」と長く響くように聞こえるのです。
ピカッと光ってから音がする理由
雷が光ったあと、数秒してから音が聞こえることがありますよね。
これは「光の速さ」と「音の速さ」が違うから。
光は音よりもはるかに速いので、先に光が見えて、あとから音が聞こえるのです。
ちなみに「雷までの距離」は、光ってから音が聞こえるまでの秒数×340m(音の速さ)でおおよそ計算できます。
たとえば5秒後に音が聞こえたら、雷は約1.7km先にあるということです。
まとめ
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雷の音は、空気が一気に膨らんで生まれる音
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音が長く響くのは、近い音と遠い音が時間差で届くから
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光が先に見えて、音が後から聞こえるのは速さの違い
雷はちょっと怖いけれど、実は科学の不思議がたくさん詰まっています。
次に「ゴロゴロ」が聞こえたら、「空気が膨らんでるんだ!」と思い出してみてくださいね。